七国物語・設定用語集

※ 注意 ※

以下は物語世界における架空の設定です。実際の事例を元に想像で書いたものもありますが、

この設定自体は学術的見地に基づいた監修を受けたものではありません。ご了承下さい。

アスラマーン国 カルヴァード国の南に位置する王国。砂漠が国土の多くを占め農業は盛んではないが、貿易、傭兵業などの独自の産業で経済の安定を手にしている。独自の宗教を基盤に社会が形成されており、多くの部族長と宗教指導者の合議で政治が行われる。

傭兵隊の若頭ハヤトの母国。

アルクィン家 カルヴァード国の貴族。代々当主は騎士になる伝統を持つ、騎士の名門の家柄。

先王ブノワ3世の派閥に属していた過去があり、同国王の崩御に伴う失脚が原因で没落。現アシルエトナ5世の統治下では一時下流貴族並の生活を余儀なくされた過去がある。

現在の当主は竜撃隊所属の騎士であるセブルス・アルクィン。

暗黒大陸

(あんこくたいりく)

カルヴァード国のはるか南、広大な大地とジャングルがあり、黒い肌の人々と数多くの固有種の動植物が存在する未開の土地。

この土地でファイベル・アーチボルト博士は「塩吸いの木」を発見する。

主人公ファイベルの出生地でもある。

五角竜

(いつつのりゅう)

竜の一種。5本の角を持ち、大型なのが特徴。体表の色は灰緑や茶褐色など。商業都市ベレニケより西の見捨てられた土地に生息していると考えられている。角の本数が違う、ウロコの色が派手など亜種の存在も確認されている。

性質は比較的温厚だが、炎の一撃は人間を一瞬で炭にしてしまう。

人里の上を飛行している姿がごく稀に目撃される事があり、竜撃隊の駆除の対象とされている。

イザークが乗っている竜のギーは典型的な五角竜。

異端の烙印

(いたんのらくいん)

死刑が確定した犯罪者にに押される烙印。三匹の竜が向かい合っている姿を模ったデザインでそれぞれ「盗み、不貞、殺し」を象徴している。
ウロコ人間 クロエが騎士をさして言った言葉。鎧がウロコに似てるからそう名づけた。
王都

(おうと)

カルヴァード国首都。国王の住む王宮があり、商業的にも栄えている。また、貴族の人口が国内で最も多く華やかな文化が息づいている。

しかし、その一方外国からの移民や田舎から流入した労働者で形成されるスラムが存在しており、場所によっては治安が悪い。人身売買も法規制の目を掻い潜って行われておりアシルエトナ王の政治の悪さが囁かれている。

オニイカリムシ シラミモドキ目オニイカリムシ科。体長5mm〜100mm前後。多くの足と、牙、細長く節になった体が特徴。一般的に知られているイカリムシは魚に寄生するが、オニイカリムシは陸上で爬虫類に寄生する。名前は似ているが全くの別生物。中でも竜に好んで寄生する習性がある。鱗の付け根の肉に食いつき、皮膚、脂肪層、筋肉、内臓と少しずつ宿主の体内に進入し、中に産卵し子孫を増やす。巨大な竜を死に至らしめる事のできる唯一の野生生物と言われている。
カルヴァード国

 

七国物語の舞台。

 

←国旗

 

君主はアシルエトナ5世(第一話現在)主な産業は農業・貿易。

カルヴァード国教会を国教とし、その頂点が国王とする政治体制。宗教色の強い国家で政治と宗教が密接に繋がっている。政治の実権を握るのは貴族がほとんどだが、聖職者の地位が高いため地区の行政を担当するのが司教や僧侶である場合も多い。

前の王ブノワ3世の時代には王が政治の中心で腐敗は少なかったが、現在のアシルエトナ5世の時代になってから王は聖職者としての仕事が主になり、貴族と聖職者の腐敗した政治が国民を苦しめている。

その他の特色として、国立大学があり、学者の発言権のそこそこ強い国でもある。逆に、国の経済を支える貿易商たちは組合を作り独自に商業都市ベレニケを治めるが、商人に対して税金は法外で、彼らの地位もまた低いのも特徴。商人たちの不満の矛先は国王へ向いている状態。

国旗はカルヴァード国の始祖とされる聖女アーシェラが神から授かった「神の錨」がモチーフになっている。「全てに流されぬ絶対の神の力」を表す天に向かって伸びる錨の形がデザインされている。

 

騎士 国王に任命され、騎士団に所属する者をさす言葉。貴族の子弟や一部一般市民の見所のある者を士官学校で教育・選抜する。戦闘員であると同時に聖職者や行政職としての権限も持つ。

戦闘の訓練はもちろん、あらゆる学問を修めなければならず、狭き門である。さらに行動の指針として「騎士学」があり、王家への忠誠や信仰心などの倫理教育が徹底して行われている。

最近、貴族の子弟が金品を士官学校側に支払い裏口入学で騎士になるケースが後を絶たず、質の確保が問題視されている。

騎士団 カルヴァード国が保有する軍事力。3つの軍で形成されており、おおよそカバーする分野を住み分けている。1軍は近衛軍で少数精鋭。3軍は対外的戦闘、辺境警備などを担当。一番人数が多い。2軍は1軍3軍にカテゴライズできない特殊な任務につく騎士が配属される。

軍の内部は大隊、中隊、小隊、班で構成されており、各軍とも将軍を頂点に階級が存在する。人事権は将軍が握り自身の幕僚を自由に選ぶ。将軍の幕僚に入れば体制側で権力を発揮できるため、派閥争いなどが起こる事もしばしば。

禁じられた武器 古代文明時代に使用された伝説の武器。強烈な光と雲を発生させ、町を一発で吹き飛ばす威力があったという。爆発した後は数日間燃やされて巻き上がった灰が雪のように降り積もったという伝承がある。爆発に巻き込まれなくても体に斑点や治癒しないやけどのような症状が現れ、周辺に住んでいた人間はみんな死んでしまったという。

禁じられた武器の使われた土地は「見捨てたれた地」として見捨てられ、今は誰も立ち入らない。禁じられた武器を使った場所はクレーターになるため、現在は湖になっているという。

七国には古代戦争の爪あととしてこういったクレーターが多数存在し、それらは雨水や川の水を溜め込んで湖や池になっている。なので七国の地図にはきれいな円形の湖や池が沢山描かれている。

口寄せ人

(くちよせびと)

竜と意思疎通ができる人間。厳密に言うと人間の亜種にあたるとされる。解剖では脳に普通の人間とは異なる器官を持つ事がわかっている。その器官で竜の発する微少な電気信号を感知する事で言葉を理解し、また自身の脳派を増幅し竜に意思を伝えていると考えられている。

この性質は遺伝によって受け継がれる。普通の人間と子孫を残すこともでき、混血の子供に能力が遺伝する確立は高く8割ほど。しかし、ほとんどの場合血が薄まれば能力も弱まっていくとされる。

能力のタイプにも複数あり、竜と意思疎通が完璧にできる双方向タイプ(話す、聞く両方できる)と一方通行タイプ(聞くのみ、話すのみ)がいる。しかも聞こえ方、伝わり方にばらつきが大きい。人間同士と同じように流暢に竜と会話できる口寄せ人は稀有な存在とされている。また、特に強い能力を持つ口寄せ人は驚異的な距離での意思の伝達をしたり、増幅させた脳波で

口寄せ人の歴史は暗く、強力な竜の力を軍事転用される事を恐れたアシルエトナ5世の統治下において大規模な「粛清」が行われた歴史がある。遺伝する性質のため、一家全てが殺される場合がほとんどだった。社会的混乱を危惧し、秘密裏に作戦が実行されたため口寄せ人の存在自体が闇から闇へ葬り去られ、伝説のような存在となっていく。

竜を管理するため人工的に作られた生命だという説がある。その根拠として、遺伝子レベルで高い知能を持つ者が普通の人間よりはるかに多く、遺伝子を選別、組み換えした痕跡が見られる。また、脳の特別な器官が不自然な形で他の器官を圧迫し、その結果視覚や聴覚、運動機能、その他に障害を持って生まれる子供も普通の人間より多い。これも人間の遺伝子を組み替えた事による弊害と考える説が根強い。

登場人物の中での口寄せ人:クロエ(双方向)、イザーク(双方向)、ファビオ(話すのみ)、カリーヌ(聞くのみ)

蝙蝠旅団

(こうもりりょだん)

カルヴァード王国のアシルエトナ5世の悪政を見かね、政権の打破を狙うべく発足した地下組織。リーダーはもと騎士であったグレン・アンバー。構成員は城下の一般市民から、騎士団内部のスパイまで幅広い。

昼間は普通に暮らし、日が暮れると集会などを行う事から「蝙蝠旅団」という名前がついた。

幹部以外はそのアジトを知る事は許されず、新入りは目隠しをして馬車で連れて来られるルールがある。

コーツ開拓地 カルヴァード領の南西に位置する。典型的な大海嘯の時代の塩害がひどかった地域。そのためカルヴァード国立大学の塩害対策のテストケースとして選ばれた。現在は開拓地という通称だが巨大な実験場になっている。(正式名称は「コーツ塩害対策試験場」)

研究のテーマを「塩害解消とその土地での植物栽培」とし、国立大学のファイベル・アーチボルト教授の指導のもと、都市部の失業者や小作農を雇い入れ、南の暗黒大陸で発見された「塩吸いの木」を大規模栽培し現在広い土地での塩害の解消が可能か実験中。高い成果が報告されている。

五色岩

(ごしきいわ)

古代文明の時代の汚れ(重金属や硫黄化合物)が固まった岩石のようなもの。黒いアスファルトのような中に細かい金属やゴミが残っているため、叩き割ると断面にそれらのゴミが星空のように見える。大都市の跡地や文明最後の戦争で戦地になった場所でたくさん転がっている。

金属やゴミは含有される種類によっていろんな色や輝きを持つ事から五色に輝く岩、五色岩と呼ばれるようになった。

竜が好んで五色岩を食べているという目撃談があるが、定かではない。

古代文明 大海嘯で世界が滅ぶ前の文明をさす。無数の高い塔や空を飛ぶ乗り物や、映像を映し出す箱や、最後には生物すら人工的に作っていたといわれている。また、人間を生きたまま千年以上保管できる技術を持っていたというが定かではない。

文明の大半が大海嘯で流され、塩に浸されていない清浄な土地をめぐり世界大戦が勃発。禁じられた武器での壮絶な殺し合いにより文明が疲弊し、ついには滅んだと言われている。

国教会 カルヴァード国の国教、通称「神の錨」の中枢。国王をトップに国中の僧侶・司教を統括する。また、直属の武装組織、神殿騎士団を持っており、これはカルヴァード騎士団とは別組織とされる。

王家の血を引くセレストは国教会の女教皇、その護衛のジークルーネは神殿騎士団の騎士。

 

塩吸いの木

(しおすいのき)

 

 

塩害で作物の育たない土地でも育つ植物。大きさは人間の肩くらいまで大きくなる。根から地中の塩分を吸い上げ葉の特殊な細胞に隔離して貯めておく事ができ、表面からは霜がおりたように見える。食べると塩味がする。南の暗黒大陸でファイベル・アーチボルト博士が発見した。

大量に植えると土の塩分を吸い上げ、土壌改良に役立つため「塩吸いの木」と名づけられた。この塩吸いの木の発見により「コーツ塩害対策試験場」での大規模な実験が国家プロジェクトとして行われる事になった。

ハマミズナ科の植物。塩吸いの木は通称で学名はMesembryanthemum Leliai(メセンブリアンテム レリアィ)学名はアーチボルト博士の亡き妻のレリアから命名された。(ファイベルとレベッカの両親)

ただ今レベッカが「塩吸いの木の葉っぱをおいしく食べる方法」を研究中。肉や魚と蒸すと塩味がしておいしい。生だとちょっと葉っぱの表面が堅い。新芽はサラダにするとおいしい、との事。

 

塩の病

(しおのやまい)

 

大海嘯により土地が塩に浸され、飲み水などにも塩分が含まれるようになってしまい、それによって引き起こされた病気を総称して「塩の病」と呼ぶ。腎臓病に端を発する多臓器不全や、動脈硬化などによる血管系の病気など

生活に必要な水に塩分に含まれているため、塩害地域以外へ引っ越す以外これといった対策が持てないのが現状。なので七国の塩害地域での平均寿命はそれ以外の地域と比較してとても短い傾向があり、深刻な社会問題とされている。

司教

 

貴族のいない田舎での行政職。聖職者の意味合いもあるが、田舎を治めて中央とのパイプ役を担う場合がほとんど。

イザークとクロエの父はカルヴァード北部の山間の村の司教だった。

自警団

(じけいだん)

カルヴァード国王都のスラム街で活動する少年少女の集団。人攫いにさらわれた人を助けたり、新入りにスラムの事を教えたり、金持ちから金品を奪ったりしている。

こういった自警団と名乗るグループは複数あり、それぞれのグループのテーマカラーを決めて縄張りを持っている。

例:赤狼団(あかおおかみだん)…ワズー、テオの自警団。テーマカラーは赤。

仲間意識が強く、縄張りに他の自警団のメンバーが入る事を良しとしない。

シセ村 カルヴァード領。元アルクィン家の荘園であったが、ブノワ3世の崩御と同時に起こった政変で国の領地として接収された。

けわしい山の麓に位置しており、牧畜が行われている。山脈を挟んでコーツ開拓地とは隣り合っている。

アルクィン家現当主、セブルスの出生地でもある。

修道院 カルヴァード国教会のもと、全国各地に存在する宗教施設。沢山の僧侶が所属、生活しており福祉行政の担い手(孤児の引き受け、医療など)になっている。あと知識の保存(書物の写本)や近隣住民の教育を行うなどの役割もある。

シメオンはコーツ修道院に所属する僧侶。

聖アーシェラ 神より「全てに流されぬ絶対の神の力」を象徴する「神の錨」を授かったとされる伝説の聖人。カルヴァード王家の始祖とされる。現在はカルヴァード国教会の象徴として信仰の対象になっている。数多くの偶像が作られるが、どの姿も慈悲深い微笑みを湛えた乙女の姿。すべての罪を許し、すべての民の母と呼ばれる。

王家の直系に生まれた子供は最も尊い血に近いという意味で名前の一部にアーシェラの名をつける。(例:セレスト・アーシェラ・カルヴァード)

大海嘯

だいかいしょう)

千年の昔、技術を進歩させすぎた人間が神の怒りを買い、文明のすべてを押し流されたとされる伝説の大洪水。実際は気温の上昇で海上の氷が溶け、水位が上がった事と地殻変動が重なり大海嘯は起こったとされる。その被害は甚大で、災害での死者の他、飢餓や伝染病、塩に浸されなかった残った土地をめぐる戦争で60億以上いたとされる人口が五分の一程度まで減った。その後も塩に浸された大地では作物が育たず、また飲み水に含まれる塩分が原因で動脈硬化や腎臓の病気(総合して塩の病という)も誘発するため人間の寿命は極端に縮まった。

その中でも人間は再び集落を形成し、ほぼ同時期にそれぞれの大陸で7つの国から復興がスタートしたため、自分たちの文明を「七国文明」と呼んだ。それがもととなり、世界全体の事を指す言葉を「七国」と定義するようになった。

七国

(ななつくに)

大海嘯以後の世界をさす言葉。大海嘯と戦争から復興する際、同時期に7つの国から復興していった歴史から、「七つの国から始まった新しい文明」という意味で、自分たちの世界全体を「七国文明・七国」と呼ぶようになった。

■七国とされる国

カルヴァード国、アリョーシャ国、クイーンズランド、シン国、オルキド連合国、パガヤ国、アスラマーン国

七国暦

(ななつくにれき)

大海嘯の起きた年を元年とした七国で使われている暦。太陽暦。

ちなみに七国物語第一章スタート時の年は七国暦1010年。

白金竜

(はっきんりゅう)

 

竜の一種。全身が白、ないし金の美しい鱗に覆われた竜。体長は五角竜などとくらべやや小型で、角は無く、代わりにヒレが顔についている。生息数は少なく、東の見捨てられた土地の奥地に生息しているといわれている。

鱗は磨くと虹色に螺鈿のように輝く事から、調度品の材料になったり、また魔力が宿っているとも言われお守りとして人気が高い。

商業都市ベレニケ カルヴァード領内商業自治区。カルヴァード王都の北部に位置している。政府公認の港がある貿易商の町。王都が政治の中心とするならば、経済の中心がベレニケ。多くの商人が店や会社、事務所を構え、24時間金品と人が動く事からカルヴァードで最も早く時間が流れる都市と言われている。

現在ベレニケを収める自治区代表は海運王チェーザレ・グリフィ。貿易で代々販路を拡大し、世界中に支部を持ち、莫大な富を持つグリフィ商会の代表でもある。

しかし、グリフィ家のような富を手にしている商人はほんの一握りで、自治といっても国から商人にかけられる税金は重税のため、ほとんどの商人は貧しい暮らしをしているのが現状。その不満の矛先はその税金を浪費している貴族・聖職者に向かう。

近年、アシルエトナ王の治世になってからさらなる増税が続いたため、グリフィ家を中心に資金を集め、減税・もしくは王政廃止を求めた商人による反乱が勃発した。潜在的な資金力では貴族をも凌ぐので、反乱と言っても竜の軍事転用や外国からの傭兵の雇い入れなど、騎士団を凌駕する軍事力を見せ付けた。

海に隣接しているため、海産物が名物。外国から輸入された珍しい調度品なども道端で売られている。また商人たちは貴族とはまた違った美意識の文化を持っているため、ガラス工芸や陶器など、工芸の文化も発達している。

見捨てたれた地 古代文明の人間の出した汚れ、戦争で使用された禁じられた武器などの影響で人が住めなくなった土地の総称。踏み入っただけ体の表面に黒い斑点が出来るか肺が腐って一週間で死ぬという伝承がある。

人間は新しい文化を築こうと決めた時、この土地を見捨て安住の地を求め旅立った事から「見捨てたれた地」と呼ばれるようになった。

現在、立ち入る者もいなければその存在すら皆忘れているが、有力説によれば竜はこの見捨てられた地の汚染に適応した種で、見捨てられた地に今も住まっているという。

(りゅう)

七国全体に生息する巨大な爬虫類。炎を吐き空を飛ぶ事から恐れられている。大海嘯の後突如現れたため、その進化の過程は謎とされている。

一説によれば、見捨てられた土地(古代文明時代汚染された地域)に適応した種とされているが、環境の変化から種の誕生までの間が短く、さらに除々に適応、進化したという証拠も発見できていない。

竜撃隊

(りゅうげきたい)

カルヴァード国騎士団第二軍団所属の部隊。竜の駆除を専門に行う。騎士団中最も危険な任務と言われ、戦死者は設立以来ワースト1を記録し続けている。白いマントが目印で「葬式の白布を自分で背負う奴ら」と揶揄されるほど。

未発達で小回りのきかない火薬兵器は使用せず、槍と剣と弓を使った戦闘スタイルが特徴。あまりの危険な任務のため、大貴族の子弟は人事の手心により配属されず、特に白兵戦に才能を発揮した下流貴族や庶民出身の騎士が配属される傾向が強い。

竜がベレニケ反乱にて軍事転用されたため、竜退治のノウハウを持つ竜撃隊が竜撃軍に昇格、反乱鎮圧にあたることになる。竜撃軍初代将軍は「竜殺しのセブルス」ことセブルス・アルクィン将軍。幕僚長はトマス・ウェゲナー大隊長。

↑隊(軍)旗

隊(軍)旗のモチーフは三本の剣。困難に打ち勝つ力と知恵、どんな恐怖にも屈さない勇気、民を愛する心の三原則を表す。

ルオ カルヴァード国の通貨。大海嘯以前の古語の「水」を意味する言葉から来ている。塩害がひどく、飲み水が少なかった大海嘯直後の世界では水と貴金属が交換される例もあったのでそこから「水=貴重なもの=お金」という意味で通貨の名前として定着した。1ルオの価値は現代の日本円の価値でほぼ10円ほど。パン一斤が20ルオほど。
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